増しおもり型分銅と言っても実際に使ったことのある人以外はなかなか想像がつきにくいかもしれませんが、言葉からなんとなくイメージできるかもしれません。
これは、天秤の皿の上に置いて使うタイプの分銅ではなく、天秤の腕に吊るして使うタイプです。
そして、一つの分銅の上に別の分銅を重ねて使うことが容易にできるように形状が工夫されていることに特徴があります。
天秤を使うにあたっては、左右で重さが釣り合うように調整する必要があるわけですが、分銅を調整する場合、このような何らかの工夫がないと複数個を同時に利用することが困難です。
増しおもり型分銅は、形としては円盤状で、また重さによって大きさも異なっており、比較的簡単に上に積み重ねて利用することができる上に、重ねた際に段や溝が設けられていることでちょっとした振動でズレたりすることが防止できるようになっています。
このため、より正確性がアップしており、使いやすいわけです。
吊り下げ式はかりの始業前点検や、質量測定による校正などで用いられるのが増しおもり型分銅です。
10グラム程度の小さなものから、10kgなどのような重量のあるものなど必要なものを事前に揃えておけば始業前や1日の途中での検査、自社内での校正などで活用することができます。
素材はいくつかの種類がありますが、その中でも非磁性ステンレスは高い強度を持つなどの理由から重量がある増しおもり型分銅に最適とされます。
非磁性ステンレスは、耐腐食性や耐摩耗性などに優れたステンレス素材をベースにしているもので、耐腐食性ではさびにくさがある、耐摩耗性では重ねて利用するときに生じやすい摩擦を軽減し分銅そのものの質量への変化が起こりにくいなどの利点を持ちます。
銅などの金属は非磁性とされますが、これは磁石にくっつくことがないなどの意味合いのイメージを持つ人は多いのではないでしょうか。
非磁性ステンレスは磁性を帯びることはあるけれども、他の金属を引き付けることは限らないなどの意味を持ちます。
◎2023/4/17
情報を更新しました。
>薬剤部にとって分銅のメンテナンスや校正は大事なことです
>分銅は安全を担保するために校正を行いましょう
>ISOにのっとった校正を行う分銅であることが大事
>分銅はほこり汚れには注意しなければいけません
>分銅の保管方法にも気を付けていきましょう
◎2022/6/20
情報を更新しました。
>増しおもり型分銅の基本用途は吊り下げ式はかりの校正
>産業や医療などの分野で広く使われる増しおもり型分銅のメリット
>増しおもり型分銅とは何かおよびそのデメリットについて
>増しおもり型分銅の特徴と価格について解説
>増しおもり型分銅の購入がいいのかレンタルがいいのか
◎2021/11/12
手袋を着用しようのページを追加しました
◎2021/9/16
安定感があるので使いやすいのページを追加しました
◎2021/7/30
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